鈴蘭台は私が小学3年から6年生まで暮らしたところで、そこに開塾できて喜んでおります。ポスティングのため、半径1.5㎞くらいの範囲で歩き回りましたが、いろいろな発見があって面白いと思いました。第一に住んでいる人の優しさ、温かさ。ポスティングをしている怪しげな私に「ご苦労様です」なんてよく声をかけてくれます。第二に地形の複雑さ、アップダウンの激しさ、そして高台からの見晴らしがまるでパノラマで、息をのむほど美しいこと。北区でも新しく開かれたところは比較的平たいので、一望で見渡せます。しかし鈴蘭台地区は、平面ではなく襞(ひだ)のように広がっています。要するに山あり谷あり、そこに「家あり」なのですね。土地が脳のしわのように畳み込まれていますので、広げると、予想外に面積が広く、しかも深いのです。車ではいつも谷底の道しか走っていなかったことに気づきました。自分の足で歩くことで、いろいろな感動がありました。
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